北山憂

質感の良い映像と落ち着いた色設計で、序盤から雰囲気づくりが丁寧。 ハイビジョンのシチュエーションを活かし、視線や間の取り方がいやらしく演出。小さな仕草が積み重なって緊張感が増していきます。 ゆっくり、ねっとり、時々速く。変化の付け方がいや…

カメラが近づくたび体温が上がるような感覚があり、視線を外せません。 滑らかな往復に小さな焦らし。妄想族らしい近距離の粘度が心地よい。 余計なカットを挟まない判断が、シーンの集中力を保っています。 ひでモンクの緩急が“速”へ振り切れ、北山憂…

ミニマルな立ち上がりで、4時間以上作品の空気を丁寧に醸成。最初の数分で期待が高まります。 指が触れるたび息が跳ね、筧ジュンの頬が火照っていく。粘る音と吐息がリズムを煽る。 体温が上がるほどに息が荒くなり、声のトーンが段階的に深くなる。 筧…